- 計画におけるグレシャムの法則とは
- 定型的意思決定に忙殺され、非定型的意思決定が後回しとなり、将来の計画策定が消滅してしまうこと
こんな法則を知ってしまい、マネジメントを組織の隅々まで行き渡らせるのは本当に大変なことだと感じました。
中小零細企業では、いつも潤沢な経営資源があるわけでなく、マンパワーが不足すれば、当然、管理者も生産力となって業務に従事することがあると思います。管理者が生産力として業務に従事すればするほど、非定型的意思決定が後回しになったり疎かになります。
そうすると、管理者が単なる現場監督のようになってしまい、結果として非定型的意思決定をつかさどる組織内機能が弱体化してしまう恐れがあります。
このような考察もあり、グレシャムの法則から得られる教訓として、トップマネジメントは、組織バランスを十分に管理する必要があるということです。自分自身が今いる会社のトップになったとして、組織内に目が行き届くかと考えたとき、この教訓の重み、大変さがよく分かる気がします。